
健康診断・予防接種
健康診断・予防接種
健康診断は、ご自身の健康状態を知り、深刻な病気を予防していくための有効な手段です。とくに症状がないから大丈夫と思っていても、生活習慣病をはじめとするほとんどの病気は自覚症状がないまま進行していきます。症状が出て気づいたときには重症化していたということがないように、定期的に健康診断を受けましょう。当院では、生活習慣病健診をはじめ、法定健診や特定健診(健康診査)などを各種受け付けております。
健康診断の結果は後日来院頂きお伝えします。健診結果に関するご相談も承っておりますので結果は出たけれどこれからどう対応していけば良いか分からないという方や、病気に関して疑問のある方も、お気軽にご相談ください。
予約制になっておりますので、電話もしくはホームページWeb予約からご予約ください。当日でも予約枠に空きがあれば可能です。本人確認のため保険証をご持参ください。ご加入されている保険の種類や健康診断の内容によって、市区町村や会社(保険組合)から補助金が出ることがありますのでご確認されてからご来院ください。
準備中です。
準備中です。
国民健康保険に加入している40~74歳の方を対象に、年1回の特定健康診査が実施されています。この健康診査は、「生活習慣病」を早い段階から予防するために、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した検査が中心となっています。健診結果でリスクがある方には、生活習慣をより望ましいものに変えていくための保健指導が実施されます。補助内容の詳細については、市区町村やご加入されている健保組合などにご確認ください。対象となる方には受診券(案内等同封)が個別送付されています。受診券・保険証を併せて当院にご持参下さい。
75歳以上の西宮市民の方を対象に、年1回の長寿(後期高齢者)健康診査が実施されています。この健康診査は、介護予防や疾病の早期発見を目的とした、1年度に1度、無料でご受診いただける健康診査です。健診結果でリスクがある方は、必要に応じて医療や介護予防等につなげていきましょう。補助内容の詳細については、市区町村やご加入されている健保組合などにご確認ください。対象となる方には受診券(案内等同封)が個別送付されています。受診券・保険証を併せて当院にご持参下さい。
肝がんの原因の80%は、B型およびC型肝炎ウイルスです。肝炎ウイルスは国内最大級の感染症と言われ、感染者数は300万人以上ともされています。自覚症状に乏しいことから、感染に気付きにくく、適切な治療を行わないまま放置すると慢性化し、肝硬変や肝がんといったより重篤な病態に進行するおそれがあります。
40歳以上の西宮市民で、過去に西宮市肝炎ウイルス検診を受けたことがない方は、肝炎ウイルス感染の早期発見・早期治療を目的として肝炎ウイルス検診が受診できます。対象となる方にはクーポン券(案内等同封)が個別送付されています。クーポン券・保険証を併せて当院にご持参下さい。
大腸がんの死亡数は食生活の欧米化もあり、死亡者数は年々増加しています。近年、女性では死亡数のトップとなっています。大腸がんは早期に発見して治療すればほぼ治癒が可能とであり、早期発見が重要とされています。
40歳以上の西宮市民の方は、大腸がんの早期発見・早期治療を目的として大腸がん検診が受診できます。対象となる方にはクーポン券(案内等同封)が個別送付されています。クーポン券・保険証を併せて当院にご持参下さい。
任意接種および西宮市成人定期予防接種を実施しております。ワクチンの取り寄せが必要な場合もありますのでご来院前にお電話ください。
予防接種は基本的に自費となりますが、一部行政より補助がある場合があります。詳しくは西宮市のホームページをご覧ください。
項目 | 料金 |
---|---|
インフルエンザワクチン | 準備中 |
新型コロナウイルスワクチン(RNAワクチン(コミナティ)) | 16000円 |
成人用肺炎球菌ワクチン | 準備中 |
帯状疱疹ワクチン(水痘生ワクチン(ビケン)) | 8800円 |
帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン(シングリックス)) | 22000円×2回 |
インフルエンザは毎年冬季に流行する感染症で、高熱や全身の倦怠感、咳などの症状を引き起こします。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方、小さなお子さまでは重症化のリスクが高く、定期接種の対象となっています。インフルエンザワクチンは、接種後2週間ほどで効果が現れ、約5か月程度その効果が持続するとされています。日本では例年12月~3月ごろに流行のピークを迎えるため、10~11月中の接種がおすすめです。
接種開始時期
毎年10月頃から開始いたします。ワクチンの在庫状況により、早めのご予約をおすすめしております。
接種対象者
定期接種の対象者:西宮市ホームページはこちら
・接種当日に65歳以上の方
・接種当日に60歳から64歳の方で、心臓、じん臓、呼吸器の機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害により身体障害者手帳1級を所持する方
任意接種の対象者:
・生後6か月以上の方
・妊娠中の方も接種可能です(医師とご相談ください)
接種回数
・13歳以上:1回接種
・13歳未満:2回接種(2~4週間あけて)
mRNAワクチンは、ウイルスの遺伝情報の一部(mRNA)を利用して、体内に抗体を作り出すことで免疫を獲得する最新のワクチンです。従来のワクチンとは異なり、ウイルスそのものを体内に入れることはなく、安全性と高い有効性が確認されています。mRNAワクチンの効果は、接種後約1~2週間で発現し、重症化や感染予防に有効とされています。時間の経過とともに抗体価が低下するため、以前はおよそ3~6か月後を目安に追加接種(ブースター接種)が推奨されていましたが、「感染予防効果は低下するが、重症化予防効果は6か月経過以降も維持される」との報告もあり、現在ブースター接種数は減少しています。
接種対象者
任意接種の対象者:西宮市ホームページはこちら
・高齢者、基礎疾患のある方、妊娠中の方など重症化リスクの高い方
肺炎球菌性肺炎は、成人肺炎の25%から40%を占め、特に高齢者での重篤化が問題となっています。また肺炎だけでなく、菌血症や敗血症、髄膜炎等合併症へと発展してしまう可能性もあります。予防接種には肺炎球菌性肺炎の重症度と死亡のリスクを軽減させる効果がありますが、肺炎球菌には93種類の血清型があり、ワクチンはそれのすべてを網羅しているわけではありません。定期接種で使用されるワクチンは23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23:ニューモバックスNP)で23種類の肺炎球菌血清型に対応し、重症肺炎の6割強の原因肺炎球菌に対応していると言われています。 他15価や20価の肺炎球菌ワクチンがあり、併用することで予防効果が増強するとされています。
接種対象者
定期接種の対象者:西宮市ホームページはこちら
・65歳以上の方
・60~64歳で特定の基礎疾患を有する方:心臓、腎臓、呼吸器の機能に重度の障害がある方
※1度でも既に肺炎球菌ワクチンを接種している方は2回目以降任意接種となり、公費による補助はありません。
任意接種の対象者:
上記以外の成人の方
接種スケジュールと有効期間
初回接種:PPSV23を1回接種します。
再接種:PPSV23の効果は接種後約5年で低下するため、5年以上の間隔をあけて再接種が推奨されます。
当院では、帯状疱疹の予防を目的としたワクチン接種を行っております。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって引き起こされる疾患で、皮膚に痛みを伴う発疹が現れます。特に高齢者や免疫力が低下している方では、重症化や帯状疱疹後神経痛(PHN)といった合併症のリスクが高まり、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。現在、日本で使用されている帯状疱疹ワクチンには以下の2種類があります。
接種回数:1回
予防効果:60歳以上で約50%の予防効果があり、8年目には約30%まで低下します。
ビケンは小児で使用する水痘予防と同じワクチンで生ワクチンです。免疫力が低下している、ステロイドや免疫抑制剤を服用している方、化学療法を行っている方は接種できません。また6カ月以内に輸血やガンマグロブリン製剤を投与された方や、妊娠を考えている方に関しては、接種時期を考慮する必要があります。副反応は、注射部位への症状がほとんどで、注射部位の痛みや腫れ、水痘症状が出ることがありますが、頻度は後述のシングリックスよりも低いとされています。
接種回数:2回(2か月以上の間隔をあけて接種)
予防効果:50歳以上で約97%の予防効果があり、10年後も80%を超える長期予防効果が報告されています。
シングリックスは不活化ワクチンであり、2回筋肉内注射します。2回接種なうえにビケンよりも1回あたりの費用も高価ですが、帯状疱疹の予防効果は高く、長く続きます。副反応は、注射部位の痛みや発赤、その他で筋肉痛、疲労感などでビケンより発生率は高いですが、数日で治まります。副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤を服用している人は、シングリックスであれば投与可能です。
接種対象者
2025年4月1日より、帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始されました。
定期接種の対象者:西宮市定期接種ホームページはこちら
・65歳の方
・60~64歳で特定の基礎疾患を有する方
・2025年度から2029年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳となる方も対象
任意接種の対象者:西宮市任意接種ホームページはこちら
・50歳以上の方で、定期接種の対象外の方も任意接種としてワクチン接種が可能です。