下肢静脈瘤の治療|たまる循環器内科・静脈瘤クリニック|門戸厄神駅より徒歩1分

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下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤の治療|たまる循環器内科・静脈瘤クリニック|門戸厄神駅より徒歩1分

下肢静脈瘤の治療

当院では、患者様の下肢静脈瘤の症状や進行度に応じて、以下の治療法を提供しています。下肢静脈瘤でお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。

圧迫療法
(弾性ストッキング)

弾性ストッキングは、特殊な編み方により足をしっかりと圧迫するように出来ているストッキングです。弾性ストッキングを着用することで、足の静脈を外部から圧迫し、血液の逆流を防ぎます。これにより、むくみやだるさなどの症状を軽減でき、特に軽度の下肢静脈瘤や予防目的に有効ですまた日帰り手術術後にも使用します。適切な圧迫力とサイズのストッキングを選ぶことが重要です。市販のサポートストッキングでも軽度のむくみ対策として使用できますが、医療用ほどの効果は期待できません。

弾性ストッキングの履き方・注意点

  • 自分の体にあった適切なものを使いましょう
    サイズはもちろん、圧迫の強さや形(ハイソックスタイプ・ストッキングタイプ・パンストタイプ)など、医師や看護師と相談した上で、適切なものを使用しましょう。きつすぎると血流が悪くなる可能性があります。
  • 正しく履きましょう
    医師や看護師の指示に従い、正しく履くようにしましょう。ストッキングに手を入れて「かかと」部分を内側からつまみ、そのままストッキングをひっくり返します。次につま先から一気にかかとまで挿入して、かかとの位置まで合わせると、足の甲まで裏返ったストッキングを履いた状態になります。裏返ったストッキングの端を持って、足首からふくらはぎ、膝と両手を使って少しずつたぐり寄せながら履いていきます。圧力が均等にかかるよう膝や太ももの部分でねじれやしわにならないよう、少しずつ伸ばしながら履いてください。
  • 続けましょう
    弾性ストッキングの装着は慣れるまでなかなか大変ですが、毎日装着しないとなかなか効果は現れません。朝の起床後は比較的足がむくんでいない状態となるため、履きやすくなるかもしれません。また湿った状態だと履きにくくなるため、清潔で乾燥した状態にしてから履くのも良いでしょう。装着時間は長いほうが効果がありますが、就寝時は重力の下肢への影響が少なくなるため、弾性ストッキングを履く必要はありません。
  • 異常が生じたときには使用を中止
    装着中に痛み、しびれなどの異常を感じたときには、すぐに使用を中止してください。血行障害を起こしている可能性があります。すぐに医師や看護師に相談しましょう。
  • 適切な頻度・タイミングで交換しましょう
    弾性ストッキングの着用を繰り返すうちに、どうしてもゆるんで圧迫圧は低下してきます。圧迫が弱くなった場合は新しいものと交換しましょう。目安としては、2本の弾性ストッキングを毎日交互に使ったとして、半年後くらいが交換時期となります。伝線や破れたときにも圧迫が得られなくなるので交換が必要です。

硬化療法

静脈内に硬化剤を注射し、血管を閉塞させる方法です。クモの巣状静脈瘤や網目状静脈瘤などの比較的軽度の静脈瘤や血管内治療後にも残存する静脈瘤に行います。硬化し、完全に閉塞した静脈は徐々に小さくなっていき、最終的には組織に全て吸収され消えていきます。施術後は圧迫が必要で、色素沈着やしこりが生じることがありますが、時間とともに改善します。治療効果を得るには数か月~1.5年ほどかかります。

治療の流れ

1

診察・超音波検査

静脈の状態を詳しく調べ、適応を判断します。

2

硬化剤の注入

極細の注射針を使用して、静脈に硬化剤を注射します。

3

血管の閉塞

硬化剤が血管内で反応し、静脈を収縮・閉塞させます。

4

圧迫療法

施術後は包帯・弾性ストッキングを着用し、治療効果を高めます。

メリット

  • 極細の針を使用しますので傷跡が残りにくいです。
  • 短時間(30分程度)で日帰り施術可能です。
  • 麻酔の必要がなく、治療中の痛みもほとんどありません。
  • 施術後すぐに歩行が可能で、日常生活に大きな影響を与えません。

注意点

  • 硬化剤注入後、一時的に赤みや腫れが生じることがあります。
  • 治療後しばらく色素沈着(肌の黒ずみ)が残ることがありますが、多くは時間とともに薄くなります。
  • 術後、消退中の静脈瘤がしこりのように触れますが、半年ほどかけて吸収されていきます。
  • 最終的な治療効果を得るには数か月~1.5年ほどかかります。
  • 施術後は弾性ストッキングを数週間着用が必要です。

血管内焼灼術
(レーザー・高周波治療)

カテーテルを静脈内に挿入し、レーザーや高周波(ラジオ波)を用いて静脈を内側から焼灼し、閉塞させる治療法です。局所麻酔下で行われ、傷口も小さく、日帰り手術が可能です。
当院では、最新の1470nmレーザーを導入し、高い成功率と低い再発率を実現しています。治療は、最小限の負担で効果的に症状を改善できる方法を選び、患者様一人ひとりに最適な治療を提供します。

グルー治療

医療用接着剤(グルー)を用いて静脈を閉塞させる治療法です。​カテーテルを使用して接着剤を注入し、静脈を閉塞させます。​レーザーや高周波治療のような熱を利用した治療ではないため、周囲組織へのダメージが少なく、術後の痛みも軽減されることがメリットです。反面、接着剤に対する異物反応・アレルギー反応が問題となることがあります。

ストリッピング手術

伝統的な手術法で、逆流を起こしている大伏在静脈や小伏在静脈を抜去する方法です。全身麻酔または下半身麻酔で行われ、入院が必要となる場合があります。現在では、より低侵襲な血管内焼灼術が主流となり、日本での静脈瘤治療の1割程度となっていますが、特定の症例ではストリッピング手術が適応となることもあります。当院ではストリッピング手術が必要な患者様に対しては施術可能な提携病院をご紹介しております。

微小切開切除術
(Stab Avulsion)

数ミリの小さな切開を加え、専用のフックを用いてボコボコと浮き出た静脈瘤を取り除く方法です。局所麻酔下で行われ、比較的小さな傷跡ですが切開が必要となります。当院では微小切開切除術が必要な患者様に対しては施術可能な提携病院をご紹介しております。

費用

当院で提供している下肢静脈瘤の治療は保険治療となります。
下記の金額は片足の手術を行った場合の費用です。また麻酔や手術の際に使用するお薬や弾性ストッキングなどの費用などは含まれていません。

治療法 自己負担額
(3割負担)
自己負担額
(1割負担)
レーザー
(血管内焼灼術)
約36,000円 約12,000円
グルー治療 約48,000円 約16,000円
硬化療法 約5,500円 約1,800円
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